こんばんは、今日はデザイン思考に基づいたサービス開発手法について書いていきます。目下勉強中のデザイン思考、ですので素人でもわかりやすく、かつ実践の中で使いやすいよう記事にできればと思います。
1. 構造化シナリオとは デザイン開発手法について
早速、構造化シナリオとは何なのか。すごく簡単に言うと、「サービスの本質的な価値と人物像を出発点に、その人の行動スタイル、手法を想像しながら定義した価値が本当に確からしいかを確かめるツール」と捉えて良さそうです。
バリューの仮設(価値の本質とその人物像)を最初に決め、そこからアクティビティシナリオ(その人がどのような行動を取るか)を考え、インタラクション(その製品・サービスとどのように接点を取るか)を考えていきます。1つ1つのつながりを上記の数珠つなぎに考えていきながら、違和感がないか、他のシナリオが考えつかないかと思考を整理していく手法になります。
2. (1)バリューシナリオ
20代後半 女性 Aさんの事例
状態:Aさんは東京で働く28歳。最近親から「いつ結婚するの?」のLINEが2日に1回来る。
ニーズ:親を安心させる意味でも、確かに早く結婚したいのでよく合コンをする。しかし合コンは人数集めるの結構大変。
バリュー:①効率よく合コンの参加人数を集められる方法を提供する ②合コンよりも簡単な「出会いの機会」を提供する ③Aさんの親のような方向けに今の「結婚しない多数の若者の実態」を伝えるコンテンツを提供する
はい、こんな風に対象とする人物の状態・ニーズ・本質的な価値を言語化していきます。
上記の例で大事なのは、ニーズの本質をどう捉えるか、です。バリューの例を見ていただければ分かる通り、「合コン」も「結婚」も、彼女の「心の安寧」といった本質的な願いを叶えるための「手段」です。したがってこの、Aさんをハッピーにするためのシナリオをたくさん書いていく、ということをしていきます。
ここでは、「①効率よく合コンの参加人数を集められる方法を提供する」という手段に的を絞って対してアクティビティシナリオ、インタラクションを考えていきます。
3. (2)アクティビティシナリオ
・男性幹事と複数の候補日程と開催人数を決める
・相手の好みを聞く
・好みに合いそうな、彼氏がいない友達何人かに連絡をする
・回答を待って調整する
・足りなければ第1陣メンバー以外に更に声をかける
・メンバーが確定したらお店の場所と時間を決める
・誰か欠員が出たら更にメンバーを探す
・開催!
ここでは純粋に「行動」を書くことが重要です。カスタマージャーニーマップが役に立ちそうです。
参考:『まんがでわかるデザイン思考』※とてもトライしやすいので布教用に
4. (3)インタラクションシナリオ
Aさんがスマホでアプリを起動。人数合わせのメンバーを探したいので候補日程とエリアと女性の属性(年齢、性格など)を選択し一斉に救援要請。何人かレビューの高い方から連絡が来たのでメッセージのやりとりをし、Bさんに合コン参加してもらうことを決定!…
ここでは具体的に製品・システム・サービスの提供方法を考えます。これを考えながら、利用時の想定課題は何か、想定シーンと方法に違和感がないか、などを点検していきます。
ちなみに、今回例に挙げたようなサービスってあるのかな〜って探してみたら有りました!
これは合コンに限らず、色んな場面で女友だちを探せるようですね。ちょっと内容に興味出たのでインストールしてみよっかなと思います。
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いかがでしたでしょうか。構造化シナリオは具体的なサービス設計の手法としてかなりパワフルなツールであるかと思いますし、これを考えておくことが後のマーケティングやプロモーションの戦略に違いを生むのは間違いないと思います。
また、記事を書く上で勉強させていただいたブログ記事を幾つか以下に引用させていただきます。
http://kahusu.hatenablog.com/entries/2012/08/11
ではでは!最後までお読み頂きありがとうございます。
どろん